FolkSong@RAG
民謡・童謡・唱歌をもっと楽しむWebマガジン
menusearch

5月の童謡・民謡・わらべうた。楽しい春の手遊び歌

5月といえば、端午の節句である5月5日「こどもの日」、そして5月の第2日曜日に祝う「母の日」ですよね。

この記事では、そんな5月にぴったりな「こいのぼり」や「おかあさん」の歌を紹介します!

せっくなので、お祝いの席で歌ってみてくださいね。

ほかにも5月に聴いてほしい童謡・民謡・わらべうたをたくさん集めました。

「5月にちなんだ歌が知りたい」「保育園・幼稚園で5月に歌われている曲が知りたい」という方はぜひチェックしてみてくださいね!

5月の童謡・民謡・わらべうた。楽しい春の手遊び歌

こいのぼり作詞:近藤宮子/作曲:不明

「屋根より高い鯉のぼり」の歌い出しで親しまれている、作詞:近藤宮子による日本の童謡・文部省唱歌です。

端午の節句に飾られる鯉のぼりをテーマとしています。

鯉のぼりは、旧暦の5月5日までの梅雨の時期に飾られることから、「皐幟」とも呼ばれます。

「こいのぼり」
作詞:近藤宮子
作曲:不明

やねよりたかい こいのぼり
おおきいまごいは おとうさん
ちいさいひごいは こどもたち
おもしろそうに およいでる

背くらべ作詞:海野厚/作曲:中山晋平

大正時代に発表された、作詞:海野厚、作曲:中山晋平による、端午の節句の様子を描いた日本の童謡です。

端午の節句は、古来中国では邪気を払い健康を祈願する日とされ、野に出て薬草を摘んだり、蓬で作った人形を飾ったり、菖蒲酒を飲んだりする風習があったそうです。

「背くらべ(せいくらべ)」
作詞:海野厚
作曲:中山晋平

【1番】
柱のきずは おととしの
五月五日の 背くらべ
粽(ちまき)たべたべ 兄さんが
計ってくれた 背のたけ
きのうくらべりゃ 何(なん)のこと
やっと羽織の 紐(ひも)のたけ

【2番】
柱に凭(もた)れりゃ すぐ見える
遠いお山も 背くらべ
雲の上まで 顔だして
てんでに背伸(せのび)していても
雪の帽子を ぬいでさえ
一はやっぱり 富士の山

めだかの学校作詞:茶木滋/作曲:中田喜直

茶木滋による作詞、中田喜直の作曲で1951年に作られたこの曲は、1954年、文部省芸術選奨文部大臣賞を受賞しました。

そして2007年、文化庁と日本PTA全国協議会により「日本の歌百選」に選定されました。

しかし、めだかのいる風景が徐々に少なくなってきており、昔を思い出す曲となってしまわないように願うばかりです。

池の鯉文部省唱歌

この曲は、「出てこい出てこい 池の鯉」の歌いだしで知られる、1911年に刊行の「尋常小学唱歌 第一学年用」に掲載された文部省唱歌です。

歌詞の中で、「出てこい」の「こい」と「池の鯉」の「こい」が韻を踏んでおり、独特のリズムを生み出しています。

「池の鯉」
歌詞: 文部省唱歌

【1番】
出て来い 出て来い 池の鯉
底の松藻(まつも)のしげった中で
手のなる音を聴いたら来い
聴いたら来い

【2番】
出て来い 出て来い 池の鯉
岸の柳のしだれた陰へ
投げた焼麩(やきふ)が見えたら来い
見えたら来い

子どもの日のうた作詞:牧房雄/作曲:原賢一

そのものずばり、5月5日「子どもの日」をテーマとした日本の文部省唱歌です。

どこか懐かしいメロディとさわやかな歌詞が印象的な楽曲です。

ちなみに、1948年に、5月5日が国民の祝日と定められ、端午の節句から子どもの日といわれるようになりました。

茶摘文部省唱歌

「夏も近づく八十八夜」の歌い出しで親しまれている、1912年に発表された日本の童謡・文部省唱歌です。

この曲は、京都の宇治田原村の茶摘歌が元になっているといわれています。

ちなみに、八十八夜とは、雑節の一つで、立春から数えて88日目を意味し、毎年5月2日ころがこの日に当たるようです。

「茶摘(ちゃつみ)」

【1番】
夏も近づく八十八夜
野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは
茶摘じゃないか
茜襷(あかねだすき)に菅(すげ)の笠

【2番】
日和つづきの今日此の頃を、
心のどかに摘みつつ歌ふ
摘めよ 摘め摘め
摘まねばならぬ
摘まにや日本の茶にならぬ

五月の歌作曲:モーツァルト/作詞:青柳善吾

この曲はモーツァルトが1791年1月、最後のピアノ協奏曲K. 595の主題をもとにして子供のためにわかりやすく作曲した「春への憧れ」という曲に日本語の歌詞がつけられ、文部省唱歌としてうたわれているものがこちらです。

歌詞内容はもともとの歌詞のイメージを残しており、ゆったりとした三拍子が五月の気候の良さをあらわしているようです。

夏は来ぬ作詞:佐佐木信綱/作曲:小山作之助

作詞:佐佐木信綱、作曲:小山作之助により、1896年に発表された日本の歌曲です。

この曲の最後の節では、1番から4番までの歌詞の中に登場した既出の初夏に関連する単語を再登場させ、歌全体を締めくくっています。

「夏は来ぬ(なつはきぬ)」
作詞:佐佐木信綱
作曲:小山作之助

【1番】
卯の花の 匂う垣根に
時鳥(ホトトギス)早も来鳴きて
忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ

【2番】
さみだれの そそぐ山田に
早乙女が 裳裾(もすそ)ぬらして
玉苗(たまなえ)植うる 夏は来ぬ

【3番】
橘(タチバナ)の 薫る軒端(のきば)の
窓近く 蛍飛びかい
おこたり諌(いさ)むる 夏は来ぬ

【4番】
楝(おうち)ちる 川べの宿の
門(かど)遠く 水鶏(クイナ)声して
夕月すずしき 夏は来ぬ

【5番】
五月(さつき)やみ 蛍飛びかい
水鶏(クイナ)鳴き 卯の花咲きて
早苗(さなえ)植えわたす 夏は来ぬ

すいかの名産地作詞:高田三九三/原曲:アメリカ民謡

この曲は、アメリカ民謡「ゆかいな牧場(マクドナルドじいさんの牧場)」をもとにして作られた日本のうたで、この曲を使った手遊びをしたことがある方も多いのではないでしょうか。

この曲の作詞をした高田三九三は、ほかにも「メリーさんの羊」や「十人のインディアン」「ロンドン橋」など日本で親しまれている海外の歌の訳詞をたくさん手がけました。

案山子文部省唱歌

こちらの曲は何と明治44年(1911年)「尋常小学唱歌」第二学年用に掲載された文部省唱歌だそうです。

田んぼや畑でカラスなどの害獣を追い払うためのかかしが曲のテーマとなっています。

この曲のせいでかかしとあだ名をつけられた山田さんもたくさんいらっしゃることでしょう。

今はかかしのことを知らない子供たちもいるかもしれません。

「案山子(かかし)」

【1番】
山田の中の 一本足の案山子
天氣のよいのに 蓑笠着けて
朝から晩まで ただ立ちどほし
歩けないのか 山田の案山子

【2番】
山田の中の 一本足の案山子
弓矢で威して 力んで居れど
山では烏(からす)が かあかと笑ふ
耳が無いのか 山田の案山子

田植作詞:井上赳/作曲:中山晋平

この曲は、昭和17年に発表された文部省唱歌で、井上赳による作詞、中山晋平による作曲です。

今はパンやパスタなどもあり、そこまでではないのでしょうが、昔米が貴重だったころをイメージさせるような歌詞内容になっています。

歌い出しの部分は、豊作を田の神に感謝する「豊年踊り」として歌われていた福島県民謡の影響をうけているそうです。

「田植」
作詞:井上赳
作曲:中山晋平

【1番】
白い菅笠 赤だすき
揃い姿の早乙女が
歌う田植の歌きけば
揃うた揃たよ 早乙女が揃た
稲の出穂よりなお揃た

【2番】
植える手先も足取も
節も揃えて早乙女が
歌う田植の歌きけば
今年は豊年 穂に穂がさいて
路の小草も米がなる

おかあさん作詞:田中ナナ/作曲:中田喜直

五月といえば、母の日がありますよね。

そこで思い出すのが、この童謡「おかあさん」です。

「ちいさい秋みつけた」や「めだかの学校」、「夏の思い出」などたくさんの童謡の名作を作った中田喜直作曲によるこの曲、歌詞、メロディーともに何とも言えない世界観がありますよね。

またこの曲は日本の歌百選にも選ばれています。

おつかいありさん作詞:関根栄一/作曲:團伊玖磨

この曲は、1950年、NHKのラジオ番組「幼児の時間」のために作られたといいますから、ずいぶん昔からある曲です。

ありが列をなして歩いているさまを「おつかい」と描写しているところがかわいらしくていいですね。

作詞した関根榮一は当時私鉄の駅員で、有名な作詞家ではなかったそうですが、子供にわかりやすい歌詞を心がけたそうです。

金太郎作詞:石原和三郎/作曲:田村虎蔵

1900年に「幼年唱歌」に掲載された、作詞:石原和三郎、作曲:田村虎蔵による日本の文部省唱歌です。

この曲は、同名の童話「金太郎」を歌っています。

鉞を担いで熊の背に乗り、菱形の腹掛けをつけた元気な少年像として描かれる金太郎の姿は、五月人形のモデルとなりました。

「金太郎」
作詞:石原和三郎
作曲:田村虎蔵

【1番】
まさかりかついで きんたろう
くまにまたがり おうまのけいこ
ハイ シィ ドウ ドウ ハイ ドウ ドウ
ハイ シィ ドウ ドウ ハイ ドウ ドウ

【2番】
あしがらやまの やまおくで
けだものあつめて すもうのけいこ
ハッケヨイヨイ ノコッタ
ハッケヨイヨイ ノコッタ

かっこうドイツ民謡

この曲は、ドイツ語圏で広く知られている童謡です。

原曲の作詞は19世紀ドイツの童謡作家ホフマン・フォン・ファラースレーベンによって書かれました。

日本語の歌詞は大浦正美訳バージョンと小林純一バージョンの二つがあり、後半の歌詞が違います。

冒頭のメロディーとかっこうの鳴き声がピッタリ合って、印象的な曲ですね。

ゆりかごの唄作詞:北原白秋/作曲:草川信

5月といえば、「端午の節句」と「母の日」です。

そこで、母の日にちなんで、お母さんが登場する歌を取り上げてみました。

この曲は、1921年に「小学女生」上で発表された、作詞:北原白秋、作曲:草川信による日本の童謡・文部省唱歌です。

「ゆりかごの唄」
作詞:北原白秋
作曲:草川信

【1番】
ゆりかごの歌を かなりやがうたうよ
ねんねこ ねんねこ ねんねこよ

【2番】
ゆりかごの上に びわの実がゆれるよ
ねんねこ ねんねこ ねんねこよ

【3番】
ゆりかごのつなを 木ねずみがゆするよ
ねんねこ ねんねこ ねんねこよ

【4番】
ゆりかごの夢に 黄色の月がかかるよ
ねんねこ ねんねこ ねんねこよ

鯉のぼり作詞:不詳/作曲:弘田龍太郎

この曲も、端午の節句に飾られる鯉のぼりをテーマとした、作曲:弘田龍太郎による日本の童謡・文部省唱歌です。

歌い出しの「いらかの波」の「いらか」とは家の屋根の頂上の部分のことをさし、いらかの波とは家々の屋根が連なっている様子を描写しています。

「鯉のぼり」
作詞:不詳
作曲:弘田龍太郎

【1番】
甍(いらか)の波と 雲の波
重なる波の 中空(なかぞら)を
橘(たちばな)かおる 朝風に
高く泳ぐや 鯉のぼり

【2番】
開ける広き 其の口に
舟をも呑(の)まん 様見えて
ゆたかに振(ふる)う 尾鰭(おひれ)には
物に動ぜぬ姿あり

【3番】
百瀬(ももせ)の滝を 登りなば
忽(たちま)ち竜に なりぬべき
わが身に似よや 男子(おのこご)と
空に躍るや 鯉のぼり

肩たたき作詞:西條八十/作曲:中山晋平

5月の第二日曜日は、「母の日」として知られています。

そんな「母の日」にちなんで、お母さんに関係する楽曲を取り上げてみました。

この曲は「母さん お肩をたたきましょう」の歌いだしで知られる、作詞:西條八十、作曲:中山晋平による日本の童謡です。

「肩たたき」
作詞:西條八十
作曲:中山晋平

【1番】
母さん お肩をたたきましょう
タントン タントン タントントン

【2番】
母さん 白髪がありますね
タントン タントン タントントン

【3番】
お縁側には日がいっぱい
タントン タントン タントントン

【4番】
真赤な罌粟が笑ってる
タントン タントン タントントン

【5番】
母さん そんなにいい気もち
タントン タントン タントントン

ことりのうた作詞:与田準一/作曲:芥川也寸志

1954年に発表された、作詞:与田準一、作曲:芥川也寸志による日本の童謡です。

歌の中で鳥の親子を擬人化して描いていますね。

保育園・幼稚園でもよく歌われている子供に人気の1曲です。

チューリップ作詞:近藤宮子/作曲:井上武士

長年子供たちに親しまれている、日本の童謡です。

1932年の「絵本唱歌 夏の巻」上で発表されました。

近年になって、作詞:近藤宮子、作曲:井上武士により作られた楽曲だと確定されました。

よく一緒に読まれている記事この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます