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有名な賛美歌・聖歌一覧

世界中で愛されている賛美歌。

キリスト教の神をたたえる歌として知られている賛美歌ですが、日本では仏教徒が多いため知名度は決して高くありません。

優れた楽曲も多いのですが、探しづらい部分が難点ですね。

今回はそんな賛美歌の有名な作品をピックアップしてみました。

作品が作られた経緯や、歌詞の意味なども細かく解説しているので、賛美歌の知識がない方でも楽しめる内容です。

日々のストレスで疲弊しきった心を賛美歌で癒やしてみてはいかがでしょうか?

それではごゆっくりとお楽しみください!

有名な賛美歌・聖歌一覧

讃美歌461番「主われを愛す」Anna P Warner

日本人が始めて日本語で歌い、日本人に最も愛唱されたと言っても過言ではない讃美歌『主われを愛す』。

元の歌詞は1860年に出版されたアンナ・ワーナーの小説『Say and Seal』の一節で、主人公の少女フェイスが見守るなか天に召されようとする、幼いジョニーの口から漏れ聞こえる歌からきています。

この曲の旋律、どこかで聞いたことがあるような気がしませんか?

実は、童謡『シャボン玉』の曲調と非常に良く似ていて、さらにどちらの歌も「消え行く幼き命への祈り」を歌っているという共通点があります。

HATSUMI

讃美歌103番「牧人ひつじを」William Sandys

この曲は、クリスマスに歌われるイギリスのキャロルです。

キャロルとは元来、踊りのための民謡でしたが、宗教的な礼拝のなかで歌われるようになり、現在では賛美歌の一種となったものです。

この曲の旋律は、イングランド西部地方に17世紀以前から伝わっている旋律です。

このクリスマス・キャロルで歌われているのは新約聖書の一節で、羊飼い達が羊の群れの番をしていたその夜に、空から神の使いが現れるシーンが描かれています。

HATSUMI

Guide Me Oh Thou Great RedeemerCharlotte Church

12歳にして天才歌手としてデビューしたウェールズの歌姫である、シャルロット・チャーチさんの名曲『Guide Me Oh Thou Great Redeemer』。

キリスト教信者が信仰を続ける大きな理由のひとつは、神様に導いてもらえるからです。

日々生活する中で私たちは常に選択をしながら生きています。

その選択の積み重なりがその人の人生になります。

もちろん、選択する上で迷ったり、苦しんだりすることもあり、正しい道がわからなくなることもあります。

そんな時に、私たちを導いてくれる神様をたたえた1曲です。

宵待ジェーン

Dear Lord and Father of MankindChoir of King’s College

長編詩『ソーマの醸造』をもとに制作された『Dear Lord and Father of Mankind』。

神への切実な祈りがこめられた賛美歌であり、世界中の礼拝堂で歌唱されている楽曲です。

こちらはキングス・カレッジ合唱団が歌唱しており、歌の場面に応じてみごとなクレッシェンドが披露されています。

語りかけるように歌ったり、力強く歌うことで意志をこめたりと、深いテーマ性を感じられる賛美歌です。

心に安らぎをくれる穏やかな歌声やメロディーに耳を傾けてみてくださいね。

無糖

もろびとこぞりてGeorge Frideric Handel

欧米の有名クリスマス・キャロル『民みな喜べ』の旋律に『もろびとこぞりて』の訳詞を載せた、日本のポピュラーなクリスマス・ソングです。

12月になると街中でこの曲が流れていますよね。

賛美歌第112番で、主イエス・キリスト降誕の歌です。

「みんなで一緒に集まって、長いあいだ待っていた主を迎えて、神としてたたえなさい」という内容が歌われています。

この世に降臨してきた救いの神を心から迎え入れ、誉めたたえる讃美歌です。

HATSUMI

You Raise Me UpCeltic Woman

『You Raise Me Up』はイギリスの音楽ユニットであるシークレット・ガーデンが2002年にリリースした楽曲です。

日本ではアイルランドの女性グループであるケルティック・ウーマンのカバーバージョンが良く知られています。

歌詞の中に神様の名前が出てくるわけではありませんが、歌詞全体を見ると神様に対して書かれていることがわかります。

歌詞の内容が聖書からの引用であったり、讃美歌によくある言い回しなどが使用されているためです。

伝統的な讃美歌とは違いますが、美しいメロディと神様を讃える歌詞が聴いている人の心を癒やす名曲ですよね!

濱田卓也